SELF MAINTENANCE

自宅でできるメンテナンス

細やかな細工による独特な輝きが魅力的な喜平チェーンは、ご自宅で簡易メンテナンスが可能です。普段身に着けていると、チェーンのコマの隙間に汚れが溜まったり、留め具が緩んできたり。世代を超えて長く使える貴金属製品だからこそ、高貴な輝きを維持したい。
ここではご自身でも簡単にできるお手入れの方法をご紹介します。お客様自らケアすることでさらに愛着が増す「自慢の逸品」に。

洗浄

着用を続けることで皮脂などの汚れがたまり、輝きが鈍ってきたな、と感じた時はご家庭にある台所用中性洗剤とぬるま湯、歯ブラシ(使い古しで構いません)をご用意ください。

まずは少量の洗剤を溶かしたお湯に漬けることで汚れを浮かし、歯ブラシで軽く丁寧にブラッシング、コマの間に詰まった汚れをかき出します。(力を入れすぎないようご注意ください。目安としてはご自分の「歯磨き」くらいの力加減です。)その後流水で泡をきれいに洗い流してください。貴金属特有の鮮やかな色と輝きが戻ります。

コマ返り

喜平のコマは、構造上「コマ返り」が起こります。カット・編み・細さ(コマの大きさ)、ご使用により、起こる頻度にはばらつきがあります。一般的には多面であるほど、編みが細かい(トリプル>ダブル>シングル)ほど起こりやすく、細いチェーンほど目立つと言われております。時折ご使用のお客様より、引きつった(絡まった)ように見える、というご相談を受けることがございますが、たいていはこの「コマ返り」によるものです。

お客様の多くはそのままご使用されますが、気になるという方はご自身の手である程度改善することができます。動画をご参考ください。
また、コマが返った状態でチェーンを引っ張ったり、過度な力を与えますと歪み・変形などの劣化に繋がります。ご心配な方は当店へご連絡の上、直接お持込みまたはお送りください。

中留金具・サイドストッパーのゆるみ

喜平製品の留め具は日常使いで幾度となく着脱を繰り返されますと、次第にゆるく(あまく)なってまいります。これは金・プラチナが持つ貴金属特有の柔らかさによるものでもあり、たとえ金具であっても適正な純度が保たれている証ともいえます。
さてこのような状態になってしまった場合の対処法ですが、ご自身の手である程度の修復が可能です。

■ 中留金具
画像・動画のとおり指先で軽く力を加えていただきますと、伸びた金具の幅が縮み、再びしっかり噛み合うようになります。 比較的細い喜平やプラチナ製に付いている中留金具にはこの対処法が有効ですが、50g以上ネックレス、20g以上のブレスレットなどの太い金具、K18ゴールド製の素材は硬く、特殊な器具を用いた調整が必要となりますので当店までご依頼ください。

▼中留の金具があまくなった場合
「矢印」の方向に同時に力を加えると硬くなります。
プラチナは非常にやわらかく、ごく僅かな力で変形しますので、 くれぐれも力をかけ過ぎないようにお願いします。
少しずつ、少しずつ力を加えてください。

■ サイドストッパー(セーフティー)
中留金具の側面についたストッパーは、着用時に中留だけに負荷がかからないよう、補助的な役割をしています。片方のみ(シングル)タイプと両側(ダブル)についたものがあります。重量があり、線が太いチェーンはダブル仕様です。
画像・動画にありますように、ひょうたん型をした中央のくびれを指先で軽くつまんでいただきますと、金具の幅が狭くなりますので締まりが良くなります。

▼ストッパーがあまくなった場合
「矢印」の方向に同時に力を加えると硬くなります。
プラチナは非常にやわらかく、ごく僅かな力で変形しますので、
くれぐれも力をかけ過ぎないようにお願いします。
少しずつ、少しずつ力を加えてください。

ご自身での修復が難しい場合、おひとりではご不安な方はどうぞ
当店までお送りください。

修理品発送についてはこちら